旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

2018-11-07から1日間の記事一覧

山の不思議なほこら

山の深みへと続く峠の入口に、ほこらがある。 木々に囲まれ、苔むしたほこら。 師匠がこの山に入る時には、必ず手を合わす場所だ。 そんなほこらに、クルミと栗がいくつか転がっていた。 木から落ちたのだろうか? 辺りを見回しても栗の木も、クルミの木も無…

今は無きマタギの集落

集落を抜けると、道は、山の深き懐に包まれていった。 直ぐ真横は切り立った崖。 覗くと、はるか谷底を沢が澄みきった水で地を浄めている。 紅葉で燃える森をくぐってゆくと、何処からともなくカツラの木の甘い匂いが漂ってきた。 その香りは川となり、風に…

秋のふきのとう

秋のふきのとう。 新芽は、これからやってくる雪、その雪が溶けて空から降り注ぐ春の陽を、枯れゆくふきの葉の蔭でじっと待っていた。 彼らにとって、これからやってくる冬はどれ程過酷な世界なのだろう。 小さな新芽はそんな世界に挑む強靭な命だった。 摘…

1日の始まり

新潟県阿賀町の友達の家にきた。 日の出ととも家を出、未だ見ぬ未知の町を歩いた。 秋のひんやりとした空気の中、森の奥から静かに小川が流れ、辺りを静めていた。 鳥が藪の中を走り回り、カサカサと枯れ葉で音を奏でていた。 どんな人がこの家に暮らしてい…