旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

彼は音楽家、魂を揺さぶる音楽家

福島県の各地を転々とし、2週間に及ぶ木こり研修が始まった。
(僕はこれから‘’木こり‘’になるのだ)

男女含め、続々と集まる10数人の人達。
その中で、一際強烈なオーラを放っていた男がいた。
その男は、なにやら背中に巨大はホタテ貝?鍋?みたいなものを背負っていた。
異様だった。異様な姿だった。
何だろうあの背中の物体は?
なんなんだろうこの人は・・・
直感だった。
只者じゃないなこの人は・・・
そう感じた。

直ぐに彼と仲良くなり、その夜、彼はその巨大は鍋みたいなものの包みを開け始めた。
出てきたのはUFOみたいな、怪しい円盤。
今から弾いてあげるよ!そういって、手のひらで叩き始めた。
スウェーデンのハングという楽器らしい。

彼の名は知念さん。
沖縄出身のイタリア人だ。
プロのアーティスト、音楽家だった。
自然の音をとりに、沖縄のジャングルの中に1人.1ヶ月近くもこもったりするという、ぶっ飛んだ自然大好きアーティスト!
掘れば掘るほど芋みたいに出てくる面白いお話の数々。

手のひらで叩き、薪ストーブの温もりが漂う部屋の中に、その音は響き渡った・・・・
それは今まで聞いたことのない不思議なものだった。直ぐに引き込まれた。
全身の細胞隅々まで抵抗なく浸透するような、心地よい音だった。
聞いたことのない音だけれど、でもどこか懐かしくもあり・・・あぁ死んだときはこの世界に行くんだろうな・・・なんとなくそんな風に思えた。
宇宙音?とでもいうのかな。
いつしかその場にいた全員が自然と黙り、聞き入っていた。
音楽でこんなに引き込まれたのは初めてのことだった。

なんでも森の中で奏でると、動物達さえも聞き入ってしまうという。

彼は音楽家
魂を揺さぶり、人を幸せにする音楽家

そんな彼は今、軽井沢に引っ越し、古民家を改造して暮らしてるそうだ。
「田舎には人が居なくて、困っている。だったら俺が行こう!」というのが理由らしい。
なんという気持ちよさ!
そして森をもっと知るために、これから木こりになるそうだ!
どこか僕と同じような匂いがした。
これから長い付き合いになる予感がした。


ハングに森の人、ムーミンを求めにいつの日か、北欧フィンランド(ハングは北欧にあるらしいのだ)に行こう!!

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