旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

春の朝

目が覚めて歯を磨き、まだぼけーとしている頭を抱えたまま家を出た。
近くの泉で澄んだ水を身体に流し入れて朝を取り込み、まだ日の昇らない森の中へと入ってゆく。
積もった雪は早朝の寒さでカチカチに凍りつき、足を捕まれることなく何処へでも歩いて行ける。
日が出て暖かくなる頃には消えてしまう、それは雪と太陽とこの地の寒さが作り上げる、儚い雪の大地だった。
家を出る時に感じていた寒さ、まだ暖かい布団の中で寝てろ!と身体の何処からか訴えてくる貧弱な声は、歩いて身体が暖かくなってくるうちにどこかへ消えていった。
自身の身体、燃える肉体、それこそが何にも勝る暖房であった。
木々の間を歩くにつれて心が研ぎ澄まされていった。
お気に入りの小川にたどり着き、その流れ、弾ける音の中に入ってゆく。
水は渦をまき、うねって跳ねては下へ下へと流れて行き、やがて海までいくのだろう。
暗黒の深海に真っ青な大空、南極や北極、世界中何処までも散りゆく、水は偉大なる旅人だ。
心地良すぎる世界だった。
今日これから1日が素晴らしくなる予感がしてきた。
朝日が昇り、山々を照らし、オレンジ色に染めあげてゆく。
その美しい世界を目にし、先程の予感は確信へと変わっていった。
これから始まる1日は、最高のものなる!
いやいや、それは違う、‘’なる‘’のではなく‘’しよう‘’!!


帰り際、弁当のおかずにつくしとふきのとうを摘んだ。
ピッッチピチの山菜ライフの幕開けだ!!!
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