旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

夏のカボチャ畑

半年程前、気づいたら福島県の山奥の地、金山町に僕は引っ越していた。
それは暗くて寒い、初めての会津の冬だった。
数ヵ月間の荒野の旅で使いきり、空になっていたエネルギーを溜めながら、冬を静かに生きてきた。
そして春が来た!
春を迎えた!
今まで静まっていた心は踊り狂い、体は弾け、新緑に包まれる大地と共に歓喜した。
その喜びは毎日毎日消えることなく燃え続けた。
これほど春が力強く、嬉しいと感じたことは今までの人生で初めての事だった。
それはちょっと危険な冬からの、最っっ高の贈り物だった。
四季、天候、朝夕とうねる地球の流れに乗っかって毎日を生き、そこから得られる喜びは絶大なもの、それこそ心が求めていたものだった。

澄んだ音を奏でて雪が解け、春の陽に照らされ、地温が上がった頃、僕らは土を、畑を耕した。
そこへカボチャの苗を500本程植えた。
山に入り、ゼーゼー言いながら草を運び、畑に敷き詰め、陽にジリジリ焼かれながら次から次へと出続ける芽を毎日かき続けた。
雑にやり、師に怒られ、何本も何個も駄目にしてしまったが、それでもようやく・・・ようやく!赤カボチャが実り始めた。
カボチャのジャングルと化した畑にはコオロギや蜘蛛がそこらじゅう元気良く走り回り、バッタが跳び跳ね、鳥達がつつき回る。
汗が染み込み、生き物が踊るカボチャ畑。
歓喜の大収穫まであと少しだ!!
パンプキンスープに思い切り溺れよう🎃

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