旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

小川の昼寝

数ヶ月後に確実にやってくる冬。
そこを生きるために、薪割りを今日から始めた。
バリバリ割れる感触がたまらず、くさびをハンマーで、丸太に夢中になって打ち込んでゆく。
気づくと汗で全身びしょ濡れになり、体は焼石の様に熱かった。
脳裏に涼しい沼沢湖が広がった。
でも体は疲れて熱く、今すぐに水に入りたかった。
沼沢湖に行くのを止め、家の直ぐ近くにある、お気に入りの水浴び場に行くことにした。
沼沢湖を知ってからだいぶ足が遠退いていた場所だ。
木々の佇まい、川の形、岸辺の雰囲気、そこはやっぱり素晴らしい所だった。
水に浸かり、汗を流し、熱を冷まし、寝転がって上を見た。
葉が折り重なり、射し込む陽がまばらの世界を一匹の蝶々が風に乗っていた。
多くの人が暑い暑いと暑さに苦しむなか、蝶々はその暑さに逆らうことなく飛んでゆく。
優雅なやつである。
風に乗って飛ぶ世界ではどんな景色が広がり、風はどんな味がするのだろうか?
気が蝶にのり、空を流れるうちにうちうとうとしてきた。
絶えず切れずに流れる水音に、森を撫でる風音、あまりにも涼しかった。
目をつぶってそのまま眠ってしまった。
疲れがどっと押し寄せ、深い眠りに入った。
かゆい!!
目覚めると腕に足と至るところを虫に食われていた。
アブかな?
かゆいかゆい!
かゆいけど、この場所は特別だ!
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