旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

秋のささやき

秋の山を歩く。

草や木の葉が赤に黄に染まっていた。

葉を覆う朝露が、陽に照らされて輝いていた。

朝の目覚めの喜びと、葉の散る間際の寂しさを吸収し、水は大気に散ってゆく。

森の様々な感情を含んだ水は、この世界の多様性の中に染み込んでゆく。

秋はどこか寂しくなる。 それは終わりゆく多くの命から伝わる感情からくるのだろう。 風に運ばれてくる香り、日に日にか細くなってゆく虫達の声、弱まる太陽。

世界が眠りにつこうとしている。

色々なことが渦巻いて、乱れていた頭の中が歩くうちにすっきりしていった。

葉が風に吹かれて散っていた。 散った彼らを懐深き大地は受け止めている。

散る間際に、こんなにも美しく輝き、山を染め、人々の心を癒してゆく草木の葉。

人生の終わりも、こんな風に散れたらどんなに幸せで最高だろう!

目指す場所の1つでもある。

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