旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

山の生命

大地より目覚め、その一生を山に捧げ、山に生きてきた木。
その木が朽ちた時、キノコはその朽ち木を分解して再び大地に返すもの。
木はゆっくりと崩れてゆくその中で、何十年何百年という今までの一生を振り返り、その先の、次なる命へと思いを馳せていることだろう。
ここは急斜面だった。
そんな場所で芽を出し、眼下に広がる世界を眺めながら、雪の日も雷の日も雨の日も晴れの日も、その長い一生で何を見てきたのだろう。
その物語が、その木そのものに微かに刻まれていた。
それらを抱えたまま木は土に返り、その土の命の深みは増してゆく。
そして新たな命は、先代の物語を糧に背を伸ばし、新しい生命の物語を作ってゆく。
そうやってありとあらゆる命の営みがあり、この星という大きな命は育まれ、太くなってゆく。
山には、ゆっくりと流れる川があった。
その流れに揺られて僕らは流れ、生きてゆく。
キノコの味の深みは彼らの深みでもあった。
ナメコづくしの日々はまだまだ終わらない!!!
 

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