旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

森のフクロウ

夕暮れ、タオルと着替えが入ったリュックを背負い、僕は家を出た。 向かう先は温泉。 徒歩20分位の共同浴場、八町温泉だった。 それは日々の日課だった。暫くすると、前方の路上に何か落ちていた。 近づくと、それは泥にまみれたきったないお菓子のビニール…

田舎の醍醐味

「明後日13日(2月)は空いてる?」 それはお誘いだった。 13日は丁度仕事も何も予定はなかった。 どこに行くのか、誰と会うのか・・・何がなんだか詳しくよく分からなかったが、それは血沸く面白そうなお誘いだった。12日の夕方、僕らは旅立った。 金山町から…

静寂

日が暮れた夜、僕は囲炉裏で小さな火を起こす。 暖かい炎を前にご飯を食べて生を受け、読書して世界中を命の危険も無しに思う存分旅し、時に夢想して色んな発見をし、1人を楽しむ。 ストーブとは違い、自然の発する音はなんと心地いいのだろう。 1日のこの…

エッセイのささやかな全国デビュー

自由。自由と聞いて、まず頭に思い浮かぶものがある。自由研究だ。小学生の夏休みの課題にあった、「自由研究」である。 当時まだ小さな小学生だった僕は、やるもやらないのも自由。それが自由研究だと思っていた。だから僕は当然、やらなかった。 夏休み明…

旅する本

1年前、東北を旅している時に、青森県のある小さな港町で、僕は1人のおじさんと出会った。 そのおじさんは僕を潮風に晒された小さな家に招き、酒を飲みながらこれまでの人生の物語を淡々と話し聞かせてくれた。 おじさんは昔、罪を犯し、5年間牢屋の中で…

今日を生きる意味

「雪かきを手伝ってくれないか?」 近所のおじさんのお願いだった。 断る理由も意味もなく、答えは勿論オーケ!仕事が終わり、夕方から雪に埋もれた家を掘り出し救出した。 時計を持たないのでどれくらいの時間かいてたのか分からないけれど、気がつけば全身…