旅する蜂ブログ

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母なる地球を、自然を愛する!!

田舎の醍醐味

「明後日13日(2月)は空いてる?」 それはお誘いだった。 13日は丁度仕事も何も予定はなかった。 どこに行くのか、誰と会うのか・・・何がなんだか詳しくよく分からなかったが、それは血沸く面白そうなお誘いだった。12日の夕方、僕らは旅立った。 金山町から…

静寂

日が暮れた夜、僕は囲炉裏で小さな火を起こす。 暖かい炎を前にご飯を食べて生を受け、読書して世界中を命の危険も無しに思う存分旅し、時に夢想して色んな発見をし、1人を楽しむ。 ストーブとは違い、自然の発する音はなんと心地いいのだろう。 1日のこの…

エッセイのささやかな全国デビュー

自由。自由と聞いて、まず頭に思い浮かぶものがある。自由研究だ。小学生の夏休みの課題にあった、「自由研究」である。 当時まだ小さな小学生だった僕は、やるもやらないのも自由。それが自由研究だと思っていた。だから僕は当然、やらなかった。 夏休み明…

旅する本

1年前、東北を旅している時に、青森県のある小さな港町で、僕は1人のおじさんと出会った。 そのおじさんは僕を潮風に晒された小さな家に招き、酒を飲みながらこれまでの人生の物語を淡々と話し聞かせてくれた。 おじさんは昔、罪を犯し、5年間牢屋の中で…

今日を生きる意味

「雪かきを手伝ってくれないか?」 近所のおじさんのお願いだった。 断る理由も意味もなく、答えは勿論オーケ!仕事が終わり、夕方から雪に埋もれた家を掘り出し救出した。 時計を持たないのでどれくらいの時間かいてたのか分からないけれど、気がつけば全身…

彼は音楽家、魂を揺さぶる音楽家

福島県の各地を転々とし、2週間に及ぶ木こり研修が始まった。 (僕はこれから‘’木こり‘’になるのだ)男女含め、続々と集まる10数人の人達。 その中で、一際強烈なオーラを放っていた男がいた。 その男は、なにやら背中に巨大はホタテ貝?鍋?みたいなものを背…

「家」福島県の山奥の小さな集落に住み始めて1ヶ月が過ぎ去った。変化に富んだ日々を、これまで毎日過ごしてきた。つい2日前も、4人の友達が突然遊びにやって来た。個性の強烈な、自然と遊びが大好き愉快なおじさま達だ。その内の2人はすぐ近くの山へバッ…

鹿狩り

朝、突然携帯が鳴り響いた。金山町のヒーロー昭夫さん(マタギ)からだった。「今から山に行かないか?」「行きます!」 寸秒たたずの即答だった。マタタビ細工の予定が入っていたのだが、山に一瞬のうちに押し潰された。 1月には珍しいという冷たい雨のなか…

今年は鮭が高くて買えない!という話をちょくちょく耳にする。スーパーに行かない(そもそもスーパーが無いので行けない)ので全く分からないが・・高いのだろうか? ユーコン川を旅してる時、命を燃やし、3000キロの川を遡るなん十なん百匹もの逞しい鮭達を見…

福島県の奥の方にある集落暮らし1週間目

会津の、奥の奥の方にある小さな集落で家を借り、住みはじめてそろそろ1週間がたつだろう。昨日、朝起きると世界がえらいことになっていた。一夜にして雪が、すべてのものを覆っていた。 道も庭も車も・・・・前日は何ともなかったもの全てが雪で覆われてい…

「漂流者の仮住まい」

車のドアを開け、薄く積もる雪の上に降り立った。目の前に建つのは僕の体の100倍~1000倍位大きな一軒家。古く、中に入るとずっしりと年季の入った息が吹きかかる。整然とした室内。1人の男が住むには十分すぎる、いや広すぎる位だ。そこは、これから僕の仮…

小屋を建てる地

僕は自転車から降りて辺りを見回した。滅多に車の入らない地は静けさに満ちていた。川の流れる音が絶えず響き渡り、気分を静めてくれる。この場所を訪れるのはこれで3度目だった。訪れる度にこの場所が好きになってゆく。 そこは、部落から100m程離れた山に…

地球と大地

大地 荒野の旅で僕は靴を脱いだ。僕は大自然の中で常に裸足だった。幼少期、僕はいつでも裸足で過ごしていた。小学校に上がると、僕は靴を履くようになった。それ以降24歳まで、僕は靴を履き続けてきた。僕は幼少期の自然体に戻りたかったのだ。靴を脱いで…

静かな生命

僕はキノコに飢えていた。 というのも、春~秋の半年間、僕はカナダとアラスカの荒野を1人で旅しており、キノコを殆ど食べていなかったからだ。日本に帰国後間もなく、キノコに飢えていたそんな僕に友人から声がかかった。 「会津にキノコ狩りに行かない?…

素晴らしい朝

夜明け前だった。土手の上に上がり、振り返ると僕は固まった。見事なまでのオレンジ色の朝焼け空が、町の上に広がっていた。こんなに綺麗な朝焼けは滅多に見られない。あまりの美しさに僕は見とれた。体中が嬉しさに満ちていた。 「おはようございます。綺麗…

運命の地

僕は窓の外を見た。木々の隙間から見える夜空には無数の星が輝いていた。人里離れた森の中、音が無い静かな夜、街灯も騒音も無い、何ものにも邪魔されずに純粋な眼差しで見ることのできる夜空。綺麗だった。突然、心地良い静寂を破って携帯電話が鳴り響いた…

荒野に生きる男・アンディ

アラスカ・ユーコン川の岸辺の森の中で、僕はある1人の男と出会った。名はアンディーという。 アンディーは22歳の時1人、自由とロマンを求めてワシントンからアラスカへ渡ってきた。イーグル村という小さな村から20キロ程川を下った荒野の森の中に、自分で…

ドングリの森

家から2キロ程離れた場所に雑木林がある。そこは僕の少年時代の思い出の地。 小雨が降る中、今朝、その雑木林へ向かって歩いて行った。 土手に登るとはるか前方に雑木林が見えた。歩き、近づくにつれて心が踊ってきた。雑木林に足を踏み入れると、空気は重く…

ユーコン川・荒野の旅 ~旅の終わり~

ユーコン川を下り、国境を越えてアラスカへ入る時にやらなければならないことがある。入国審査である。 カナダとアラスカの国境といっても、川岸の草むらに、棒に付いている小さなユーコンの国旗がぱたぱたと揺れているだけだった。アラスカとの国境とはど…

ユーコン川・荒野の旅 ~マーシャル村に捕まる~

ツンドラの茶を飲みながら沈む夕日を家の前で眺める。 ブルーベリー摘みの歴史が刻まれた手 村の近くの湖で釣った夕食の魚、パイク ツンドラの丘を背に建つマーシャル村 丘は1000メートル程、5度程山頂を目指すも、情けなくも1度も登れたためしがない。 ~…

ユーコン川・荒野の旅 ~孤独への渇望~

鶏が、けたたましい一声を早朝の冷えきった大気の中にとき放ち、僕は目覚めた。久しぶりだった。鶏の鳴き声で目覚めるのは久しぶりのことだった。目覚めると共に、はるか昔の記憶が芽を覗かせた。幼い頃、祭りのクジを引いたときに鶏のヒナが当たったことが…

ユーコン川・荒野の旅 ~探し求めていたものが見つかった~

タナナ村を出てから5日間、空は分厚い雲に覆われ、太陽は姿を消した。降りしきる雨に打たれ続けること5日間。最初のうちは何とも無かったのだが・・・テントも毛布も寝袋も荷物が次々と湿り始め、次第に心も湿り始めた。4日を過ぎる頃になると、もう殆ど…

ユーコン川・荒野の旅 ~食料が尽き、フィッシュキャンプを回る~

食料が底をつきかけた。米やジャガイモ等の食料が ビーバー村での10日程の滞在中、日に日に乏しくなって行った。そして出航前には殆ど無くなってしまっていた。ビーバー村に店は無く、100キロ程下流の次の村・スティーブンビレッジにも、その村のまた100キロ…

ユーコン川・荒野の旅 ~ビーバー村~

太陽は陽射しを強めながらゆっくりと上昇し、テントを照らしていった。テント内はぐんぐん気温が上昇し、たまらず僕は目覚めた。体がうっすらと汗ばんでいた。僕はそんな汗と、しつこくまとわりつく眠気と共に急な砂地の斜面を降りて川岸に向かった。それは…

1人ユーコン川の旅 ~酔っぱらいの村を去り、ビーバー村へ~

僕は目覚め、古びた木の扉を開けて、薄暗いインディアンの小屋から外に出た。清清しい早朝であった。空には白く薄い雲が広がり、それらに遮られて降り注ぐ日差しが柔らかった。心地よい風が村を吹き抜けてゆく。大半の人々はまだ寝ているらしく、騒音と砂ぼ…

ユーコン川1ヶ月目 出発地から1300キロ程の村、フォートユーコンに到着

ドーソンに滞在し2日目の早朝、町を歩いてるときに僕は尿意を覚え、インフォメーションセンターの中へ入って行った。広い広間を抜けて、建物の奥にあるトイレへと繋がる薄暗い通路を歩いてる時だった。一人の男がトイレから出てきて僕の横を通りすぎた。髭…

ユーコン川3週間目、ドーソンへ到着

3週間ぶりに携帯を開いた。小さな画面は、今まで常に回りに解き放っていた僕の感覚を瞬時に吸い込んでいく。全くこの機械は恐ろしいものである。ようやく抜けきったものの、早くも僕は現代器機の毒に蝕まれてゆく。 5月24日の昼過ぎ、僕はユーコン川下りの…

春の息吹と共に

ラバージ湖の畔で1週間、氷の溶けるのを待っていた訳ではあるが、ただ単に氷が溶けるのだけを待っていたのではない。僕には氷の他に、待っていた別のものがあった。 飛行機から降り立ち、外に出てまず目に入った物は、天を突き刺すかのようにとんがったトウ…

氷は消え、ついにカヌーを浮かべるときがやって来た

パラパラと降っていた雨は止み、それに代わるように風が吹き始めた。風は徐々にその強さを増していった。全てを吹き飛ばすかのように荒れはじめた。僕は堪らず岩影に身を隠した。風は土埃を舞いあげ、木々をユサユサと揺らし、湖の湖面上に大波を生じさせて…

森の中で待つ

短い夜が明け、樹上から鳥達の鳴き声が響き渡る。それを聞いて僕は目を覚ます。テントを出、すぐ目の前に広がる湖へと歩いて行く。凍てついた水のなかに入ってゆき、そして顔を洗う。冷たい水をかぶり、目が一瞬にして覚める。そして顔をあげ、広大な湖すを…