旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

2018-12-01から1ヶ月間の記事一覧

巡る4つの季節の中で、大好きな季節がやって来た。 2年前、テントと寝袋とお米を詰め込んだザックを背負い、東北の冬を旅した。 そしてその世界に惚れた。 雪の美しさ、厳しさ、その中で生きる人々の暮らしそのもの。 旅して1年後、生まれてから20数年、…

冬至の収穫祭

昭夫さんと共に、冬至の収穫祭。肥料も農薬も草取りも何もせず、ただほったらかして自由気ままに育った命達。自らの力で種の殻を破って芽をだし、自分で必要なちからを大地から選びとり、虫に食われながらもびくともせず、たまに僕の愛撫を受けながら、日を…

我が家の門番達

我が家の愛しき門番達。彼女らとは玄関を潜る度、毎日必ず挨拶をかわす。日が過ぎてゆくにつれて、彼女らへの思いが大きく、そして理解が少しずつ深まってゆく。日々彼女らから教わるのは、命の知。その姿から、生きる姿から彼女らは語りかけてくる。無事に…

命の鎧

パートナーが作ってくれた、麻とからむしのズボン。予想外に広がった、午前中の晴空。その貴重な一時を逃さぬよう、洗濯。冬の空から降り注ぐ、温かい陽のひかり。地を覆う一面の雪がそれを跳ね返し、世界は強烈にひかり輝いた。地に落ちた小さな種に命を吹…

荒野のオオカミ

雪の舞う山の中、ふと下を見ると雪と地が作り上げた1つの物語があった。 冷たい雪に、温かい大地。 彼らが作ったこの足跡。 これを見て「あ、オオカミだ」と思った、 アラスカの荒野で見た何百という彼らの足跡。 テントを張る所にはいつも彼らの足跡があり…

命の授かり物

この日、僕らは山の神々から、大きく逞しく強く、そして尊い、2つのシシの命を授かった。昭夫さんは車をとりに行き、僕は森の中で待つ。杉の枯れ葉、枯れ木を集め、火をおこした。徐々に炎が力を増していった。燃える香りが漂い、パチパチとはぜる音が、雪…

昭夫さんの薪小屋。 解体した小屋の廃材に、空き家を整理掃除して出てきた屑木、切られて山に放置されていた杉の木、枯れて倒れて道を塞いでいたナラの木… 埃にまみれ、頭をぶつけながら空き家から運びだし、汗をかきながら積み上げ、ひたすら斧を振り下ろし…

岩と松の呼び声

雪のちらつく峠を越え、沢沿いに車を走らせていると、大きな岩の上に座る、松の大木と出会った。厚い雲に覆われる空に、薄暗く、寒々とした空気、冬の荒涼とした風景のなかで、その2つは異質な存在感を放ちながらじっとそこにいた。土の無い岩の上に根をお…

会津のフリーペーパー‘’会津嶺‘’

以前僕が書いた詞が、会津のフリーペーパー‘’会津嶺‘’12月号に載りました!! やったー! Facebook等でちまちま発信するよりも、断然多くの方の目に留まることでしょう。この短い詞を読んで、たった一人でも多くの人が、地球という僕らの星に意識を向けて、…

干し柿

干し柿5日目。ぶら下がって揺れる彼らに、今日の調子はどうだ!カビてないか?と、話しかけながら様子を見ることが、日々の生活の一部となった。毎日期待と希望を吸収して乾いて縮み、成長してゆく小さな木の精達。

雨の忘れ物

雨上がりの森を歩く。雲が空を覆い、木々の葉はすっかり落ち、遠く連なる山々は茶色に染まり、灰色の空気が流れていた。ほんの一瞬雲が切れ、その隙間から陽が顔を出した。それはこの日初めて浴びる、陽の光だった。その瞬間、森のあらゆるところがキラキラ…