旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

旅と本

まだ雪の残る金山町から何百キロ南の、海を越えてはるか南の島のジャングルに行くために僕は飛行機に乗った。 暫くの間、僕は南国の水に空気に大地に海に抱かれてくる。 向かう先は西表島だ。家作りに蜜蜂に樹液採集、薪集めに畑に山菜祭りに芽吹く新緑の森…

小屋作り

「この小屋をおめーにやっからよ、自分で解体して好きなところに持っていって建てるってのはどうだ?」 2階建ての小屋を目の前に、隣村の政一さんが僕に言った。 その瞬間、めちゃめちゃ面白そうじゃん!!!僕の内部で好奇心が大爆発を起こした。でも、僕は…

白樺の樹液

ザックにタンクを入れ、僕は夜が明けたばかりの外に出た。太陽はまだ山の影に眠っているが、辺りはもうすっかり明るい。木の枝先、森の中、家の屋根の上、そこら場から小鳥の鳴き声が聞こえてくる。世界は目覚めていた。それは春と朝を喜ぶ、歓喜の歌声だっ…

朽ちた老木

近くの畑に、朽ち果てた1本の桐の老木が佇んでいた。 曲がりくねり、半分以上皮が剥がれ落ちている幹にはキツツキや虫食いの穴が幾つも空いていた。 蜜蜂の精にとり憑かれたように無我夢中で巣作りに没頭する僕に、隣のお爺さんがその老木を譲ってくれた。 …

偉大なる懐

「山を手入れしてくれないか・・・」 隣のおじさんからの仕事だった。 場所は僕らの集落の直ぐ裏にたつ小高い山。 以前その山で杉の間伐をやったそうだ。 しかし、運び出すのが大変で木は切りっぱなしで放置されている。 それらの木を山から出して掃除してほ…

波乱万丈の養蜂物語

今朝起きてみると、今まで水が少なかった用水路にはドウドウと音をたてて、勢い良く水が流れていた。 焦った。 灰汁や匂いをとるために丸太を浸けておいた場所に全力でかけていった。 呆然とした。 浸けておいた丸太が跡形もなく流されていたのだ。 目の前に…

ミツバチの巣作り

隣に住むお爺さんから桐の木を斬り倒して欲しいと頼まれた。 見てみると、その桐の木は電線の方に大きく傾き、枝は電線に覆い被さっている。 風や雪で倒れた際にはえらいことになってしまうだろう。 早速僕らは切りにかかった。 梯子をかけ、ノコギリを枝に…

薪集め

丸太は重かった。 多くの命の積み重ねで出来ている大地。 そこに根を張り、何十年も生きてきた木々の命は重い。 重いはずである。 その重みで身体がきしんだ。 その重い丸太を1つ1つを持ち上げては山の斜面を転がし、落とし、持ち上げ、運んでトラックに積…