旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

大寒と枇杷の葉

午後の一時にふらりと立ち寄った小さな丸太小屋の珈琲屋さん。その駐車場に枇杷の木が一本生えていた。パートナーは葉を一枚摘み取り、僕らは中へ入っていった。木々の温もりに包まれる冬の昼下がり。緩やかな陽光が射し込む窓辺。運ばれてきた珈琲からは白…

命の泉

集落のすぐそばにある泉。大きな大木の下、枯れることのない清水が一年を通して地を潤し、雪の季節でもこの一帯だけは緑が息づいている。その息吹を吸いに来る、ここは小鳥達の憩いの場。それは生命力に満ち満ちた水だった。毎日、この水を飲み、この水と共…

尊き命

シシの尊き命。 それは山を生きていた大地の命。彼らをこの世界に生み出した、遥か昔より紡がれてきた生命の連鎖。 彼らを育んできた多くの山々の恵み。 彼らには多くの物語が詰まっている。 この大きくて尊い命を食べる僕らは、それらを内に染み込ませ、猪…

我が家の右側の門番達

我が家の右側を守る、2人の門番達。 餌は熟した柿と、近所のおじさんから貰ったくず米、米ぬか、エゴマの搾りかす、森が育んだ沢水だ。 お金は一切かからない。 小屋は雪で包まれ、寒くて彼女らはいつしか卵を生まなくなった。 卵の為に飼っているわけではな…

静かな締めくくり

波の静まった、穏やかな湖のほとり。 薪を拾い集めて火を熾した。 汲んできた山の水で炊いた地の玄米。 野菜を刻んで作った味噌汁。 火を目の前に座り、手を合わせる。 26年を振り返り、今に至るまで生かしてくれたもの達へと静かに思う。 あふれでてくるの…