旅する蜂ブログ
目が覚めて歯を磨き、まだぼけーとしている頭を抱えたまま家を出た。 近くの泉で澄んだ水を身体に流し入れて朝を取り込み、まだ日の昇らない森の中へと入ってゆく。 積もった雪は早朝の寒さでカチカチに凍りつき、足を捕まれることなく何処へでも歩いて行け…
3月の頭、僕らは嵐の中にいた。 雨の混じった風が唸りを上げて吹き荒れ、木々がゆっさゆさ揺さぶられていた。 そんな嵐に興奮し、声を高らかに天に向かって声援を飛ばしている初老がいた。 「いいねぇ!!どんどんどん吹き荒れろ!!」 ブルーノさんは少年…
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