旅する蜂ブログ

奥会津金山町ワイルドライフ

母なる地球を、自然を愛する!!

太陽と桑の実

涼しい早朝、桑の木に鳥が集って鳴いていた。
もうそろそろ食べ頃なのだろうか?
僕らが木の下に行くと、鳥達は一斉に近くの木々に散らばった。
喜ばしい食事を邪魔して申し訳ない。
見上げると、なっていた。
いくつかの熟した桑の実が朝日を浴びて、輝いていた。
小さな実、その1粒1粒に太陽があり、光り輝いていた。
その輝きこそが太陽であり、朝であった。
どんなに極小の実にも、極大な太陽が宿っていた。
食べると、桑の実を介して鳥達の歓喜、太陽の輝き、朝の全てが体に入ってきた。
魚は海を宿し、植物は大地を宿す。
この世界の全ての生命は、その体に心に森羅万象を内包している。
食べることとは、この世界を取り込むことである。
他所の地から運ばれてくるものではなく、今生きている地のものをたべ、その地に生きよう!
僕らは瑞々しい実を次から次へと口に入れていった。
うめぇうめぇ、うめぇ!!!
生きた食べ物を食した瞬間の喜びは飛び抜けている。
僕らは無我夢中の境地に入った。  
パクパクパクパク熊の様に食ってゆく。
手は真っ黒になり、亀虫を気づかずに一匹食べ、口の中がとんでもないことになった。
鳥の為に残し、その木を去った。
朝のデザートは贅沢な森の恵み!
そこから始まる1日は、もう言うまでもなく絶好調!!

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森の停留所

「バス停いらないか?」
集落の小さなラーメン屋のなかでおじさんに言われたこの一言が始まりだった。
僕は、集落のバスの停留所をそっくりそのまま貰った。
もう使われず、新しい道路を作るので壊してしまうそうだ。
まだまだ使える停留所、壊すのは勿体無く、変態の僕に言ったら飛び付いて来るだろうと思ったらしい。
おじさんの予想通り、僕は飛び付いてしまった。
バスの停留所を貰ったなんて人生で初めてのことだった。
自分の心に耳を傾け、真っ直ぐに生きれば、人生はやっぱり面白いなと改めて実感した。
面白く生きてれば面白いものが沢山降ってくる。

空は晴れた。
涼しい空気の流れる今日日曜日の早朝だった。
停留所の前に、師匠とその家族が集まった。
ユニックで停留所をそのまま吊り上げ、荷台にあげた。
停留所を上にしたトラックは走り、集落を抜け、山々の中に入ってゆく。
川音が響く、木々に囲まれた静かな地が見えてきた。
僕がこれから家を建てる地である。
外灯はなく、星空のきれいな場所だ。

停留所の基礎はそのへんに捨ててあったコンクリートのブロックだ。
曲がってる曲がってる!!乗ってない乗ってない!!もう少し後ろ!そうその辺だ!!
なかなか思うように停留所は基礎の上に乗らず、皆で力を振り絞って基礎を動かす。
面白かった。

またなに変なことをしているんだと人が沢山見にきた。
大の大人達が本気になって遊びだす。
その場の空気は一気に愉快な空気と化し、膨れ上がった。
大地も森も空も川も、木々に虫達、そこにいたもの達全てが僕らの作り上げた極上の意識に乗っかって来たことだろう。
それこそが世の中を変え、創る力である。

遊び場がたった!!
やった!!!
星空を見ながらの焚き火に、読書に、精神統一に、冬の猟の休憩場に、腹が減り、眠たく、干からびそうな旅人が来たときの寝床に・・・この小屋が秘めている底力は計り知れん!!
これからどんどん味付けしていくよー!!
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新しい朝

地球誕生以来、今までにない新しい朝が毎朝毎朝流れるようにやってくる!
テレビや新聞等が流す世の歪みに朝から心かきみだされ、翻弄されることなく、真っ直ぐに地球を見れることは贅沢なことなのだろう。
鳥の鳴き声、川のせせらぎ、空気に空に森に山、自分自身の心、朝はあるもの全てが透き通っている!
これから始まる素晴らしき1日を祝って乾杯!!
朝はちっちゃな世界を映すテレビを消し、自分の目で広大な生きた世界を見てから1日を始めよう世の中の皆さん✨
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大嵐が来た

僕の住む山の谷の小さな集落に、大嵐がやって来た。
嵐の源は友達だ。
友達の大群が突然遊びにやって来た。

先ず襲われたのは師匠のラーメン屋だった。
店内ぴっちぴちに入り、がいがい騒ぎだす。
ラーメンはずるずると腹の中に吸い込まれていった。

腹を満たしたその次は蜜蜂だった。
新たな巣を求めて分蜂真っ最中の蜂達。
そんな蜂達の元に集まった僕ら。
初めて見る世界に大興奮。
蜜蜂達もびっくりしたことだろう。

蜜蜂達にお別れをし、次に近所の田植えで忙しいおじちゃんを引っ張って森の中へ山菜採りに入って行った。
コゴミにウド、コシアブラにウルイ・・山菜達は次々に摘まれてゆく。
大いなる山の恵みに包まれた。

家の庭にテーブルやら椅子やらを並べ、ブルーシートで即席の屋根をこしらえた。
簡素な庭は熟練キャンパー達の手により、一瞬のうちにバーベキュー場と化した。
焚き火をおこし、日が落ちる頃、盛大な山菜パーティーの幕開けだ。
ワイワイ騒ぎに釣られて酒一升瓶を片手に続々と集まってくる近所の住人達。
山奥の集落は一気にお祭り騒ぎ。
いくらはしゃいでも広い集落は近所迷惑とはならない。
深夜遅くまで大声で歌い、腹を抱えて笑い転げた。
長くこの地に根をはって生きてきた木は焚き火の炎となり、僕らの空間を暖め、豊かなものへと変えてくれた。
その命を盛大に楽しむことが供養となる。
12時過ぎ、ついに力尽きた僕らは死んだように眠りについた。

目を閉じた瞬間に朝がきた。
死んでしまった焚き火を再び起こし、朝日を浴びながら肌寒い空気のなか、朝のコーヒーを楽しんだ。
昨日とは真逆に心は落ち着いていた。
手作りの極上のフルーツジャムでパンを頬張った。
ほっぺがとろけた。
日が上るにつれて僕らのギアは再び上がってゆく。
蝉の大合唱の如く、たちまち笑い声が沸き起こる。
解体中の小屋に、これから家を作る地にいき、あれやろうこれ作ろう!!と盛大に妄想と夢を広げた。
想像は無限大、それが元となり創造が生まれる。あのワイワイした空間には無限大の可能性が眠っていた。
最後温泉に入って僕らは散っていった。
三峰山岳会の友達による1泊2日の大嵐。
これからこの集落は、頻繁に特大の大嵐に見舞われることになるだろう!
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繋がる世界

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熊にかじられてしまった巣箱。
甘い蜂蜜の匂いに狂喜乱舞し、舐めること一心にかじり、引っ掻いたのだろう。
この熊の傷痕が、僕の記憶をほじくった。
そして昔読んだ本を思い出した。
ロシア・シベリアの荒野の探検物語、デルスゥウザーラだ。
熊が木上にある蜜蜂の巣を襲っているを見た森の人・デルスウが、蜂達の命であり貴重な食料を横取りするなと熊を一喝して追い払う、うろ覚えだがこんなシーンである。
人と蜂、熊と蜂、熊と人、森と蜂と熊と人、それらひっくるめた地球との関係、これからの時代に問われる大切な問題だ。
この世界の全てのものは大小関わらず必ず繋がりを持っている。
全ては繋がっている。
太陽に輝く星に月、森に大地に空気、川に海、全てがはるか太古の昔からひとつの大きな大河の流れの様に繋がっている。
それはこの世界の生命の川だ。
その繋がりによって人も動物も全ての生き物が存在し生きている
それひとつで生きることなどなにものも出来ない。
この世界と自然をこれからじっくりと自分自信の目を通して見ていこう!

海亀

先を先行していた仲間が叫んだ。 「あ、海亀だ!!」 その言葉に引き付けられ、僕を含めた後ろをゆく仲間達が集まった。 目に写ったのは、岩に打ち付けられた海亀の死骸だった。 僕らが行くと、群がっていたヤドカリの群がワッと四方八方に散っていった。 それは大地で生まれ、海に生き、そして再び大地へと戻ってゆく命だった。 彼の命には、彼の豊かさが込められている。 海の中で過ごした幻想的であろう幾度の満月の夜。 潮の流れに乗り、泳ぎ、その目と耳と鼻・・五感で体感した数々の世界。 嵐に天敵、何度も何度も危険な目にあったことだろう。 楽しかったことも、感動したことも、悲しくなったこともあるであろう。 ヤドカリ達は海を、海亀を食べていた。 彼のそれら全てを食べていた。 彼が生きて経験し体感した全てがヤドカリ達を介して大地と海に染み込んでいっていた。 一瞬の間にも億万の生死が渾然一体となり動き続けている地球。 地球はそうやって、年を重ねるにつれてその深み豊かさを増してゆくのだろう。 それはヤドカリと海亀の発する命の物語だった。 これだけでも南の島を旅して良かった。 f:id:Yu-Ma:20180531080817j:plain

南国物語

25歳の僕が最年少であった。
そこから30代、40代、50代、60代、そして75歳の長老と実に幅広い年齢層を成す怪しい集団が、巨大なザックを背負い、沖縄の離島・西表島の地に降り立った。
暑い夏の日差しが降り注ぐ4月の終わりのことだった。

そこは静かな浜辺だった。
植物がうねり、這い、鬱蒼と生い茂るジャングル。
何処までも広がる大海原。
それらに阻まれ、道の無い、普通、人の入れない浜辺であった。

潮の満ち引きに合わせて、干潮を狙って僕らはその地から、島の海岸沿いを泳ぎ歩き、時に流れていった。
1日の終わりに砂地にタープを張り、流木を拾い集めて火を起こし、捕った貝やエビ、魚を料理し、食し、新鮮な生きた海を自分の命に取り込んでいった。
澄んだ海に泳ぎ出た。
リーフが突然切れ、絶壁が現れた。
そこからは底の見えない深海が広がっていた。
僕の小さな体など比べ物にならない地球の壮大さに打たれ、恐怖、畏怖の念に包まれた。
海の中は地上とは別世界、神秘そのものであった。
満月がジャングルの影からのぼり、やがて凪いだリーフの海面を月明かりが照らしだす。
ぼんやりと明るい世界に包まれた。
どこからともなくフクロウの鳴き声が鳴こえてきた。
横たわると耳元からカチカチと小さな音がそこらじゅうから聞こえてくる。
ヤドカリだった。
小さなヤドカリの群が珊瑚の残骸の上を歩いていたのだ。
茂みの中で、蛍の灯が灯った。
夜が更けるにつれてジャングルの音は多彩を増していった。
シャワー等無い。
塩を落とさないことに初日は少し抵抗感があったものの直ぐに馴れた。
塩にまみれたまま、心地よい焚き火の温もりで眠りにつく。
耳を地に付けると地中からガリガリと音が聞こえてきた。
カニか何か生き物が真っ暗い地のなかで生きているのだろう。
エッエッエッエッ!!と時に突然得体の知れない鳴き声に叩き起こされ、寝ぼけたまま辺りを見渡すが見えるのはただジャングルの暗闇。
不思議な世界、それは神秘的な一夜の連続だった。
海と大地の音、あたりを包み込む世界を五感で感じとり、魂が洗われ、皆が皆、野生、本来の自分を取り戻していった。
年の差も越えて語り合い、朝から晩まで笑いあった仲間達と共に過ごした日々、それらは生涯忘れることなく、深く刻み込まれる、一生ものの体験だった。
世界は広がり、夢がまた枝を伸ばした。

南の空気に存分に浸かり、心身共に緩みきった頃、西表島の旅が終わった。
そしてこれからまた始まるのは、南とは対象の北の地、会津の森の生活だ!
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