旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

小屋作り

「この小屋をおめーにやっからよ、自分で解体して好きなところに持っていって建てるってのはどうだ?」
2階建ての小屋を目の前に、隣村の政一さんが僕に言った。
その瞬間、めちゃめちゃ面白そうじゃん!!!僕の内部で好奇心が大爆発を起こした。

でも、僕は小屋の構造や建て方など全く分からない。
明らかにこれは、今の僕の能力以上の仕事だった。
これは人生からの挑戦だな、と思った。
この話を断ればそれまでのこと、そこからまたこれまでの人生は続いてゆく。
でももし話にのり、小屋を自分で解体して作れば、なんだか1つ2つ程、今より上の世界へといける気がした。
例え失敗しようと成功しようと、この大いなる挑戦はこれからの人生で必ずプラスになるだろう。
挑戦する価値が十分にあった。
思えばこれまでの人生、こんな挑戦状を何度か叩きつけられてきた気がする。
世界はいつでも人に挑戦する機会を与えてくれるのだろう。
それを受けるか受けないかは自分次第であり、世界は他でなく自分自身で変えてゆくのだ。

僕は小屋を貰った。
築70年程の作業小屋で、小さくて住むのに十分。
今はもう何も使われずに朽ち果てるままの小屋だ。
建てた人の思い、期待、喜び、この小屋に染み込むもの壊さずに、ここで思いっきり生きて僕が再びこの小屋の息を吹き返させてあげよう!

こうして僕の小屋作りの日々が始まった。
壁は何にするのか、内装をどうするのか、窓はどんな風にするのか、薪ストーブはどこに置くのか・・・考える考える考える、解体しながら想像がどこまでもどこまでも広がってゆく。
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