旅する蜂ブログ

奥会津の地球暮らし

~マタギの見習い~ 自然を愛し、地球の詩を書き、奥会津の山奥で素朴に暮らす

北米の広大な荒野へ行こう!!

 静まり返った真っ暗な部屋の中、暖かく心地の良い布団にくるまれながらも僕はなかなか寝付くことが出来ずにいた。噴火する山の如く、マグマの様に心の奥底から興奮がゴボボコと湧き出てくる。

こういう日が何日も何日も続いている。

自由のききにくく重たい体は狭苦しい小さな東京にあっても、身軽でどこまでも好きな所へ行ける心は、東京から遠く離れた広大な北米の大自然の中を、ふらふらと漂っていた。僕は頭の中で荒野を1人、カヌーで川を下っているのである。

 

  今からおよそ100年前、アメリカから10万を超える人々が北米の荒野にやってきたという。目的は金だ。カナダ・ユーコン準州のドーソンで金が発見され、それを聞きつけた人々が一攫千金を夢見たのである。しかし、夢はそれ程までに甘いものではなく、大自然の猛威に晒されて、何人もの人々が命を落としたという。まさに命がけの金堀だ。

僕は毎夜布団に潜り込んでは自分自身に問いかけていた。もし仮にその当時のアメリカに僕が生まれていたのならば、彼らと同じように金に惹かれて北を目指していただろううか・・・?と。出る答えはいつでもこうである。行っちまっていた!たとえ周りから猛反対を受けてもそれらを押し切ってでも行っちまっていた。

そしてゴールドラッシュから100年経った今現在、僕はまさにその北米の地に向かおうとしている!目的は金でない。金なんて無い貧乏な僕ではあるが、金が欲しくて行くのではない。北米の大自然が僕を呼んでいるのである!

 

そういうわけで、長くなったが来る2017年、カナダ・アラスカの地に僕は行ってくる!カナダ・ホワイトホースを出発し、アラスカを抜けてベーリング海を目指して3、000kmをカヌーで下るのだ。荒野の中で一体人々がどんな生活を営んでいるのか・・・。木々に動物達、川に山々が一体どんな姿を見せてくれるのか・・・。それらをじっくりと記録しながら、ゆっくりとカヌーで下るのである!

 

f:id:Yu-Ma:20161127145005p:plain

赤線:カヌー

黄線:陸路(たぶんバス)

黒線:海路(おそらく飛行機)

あぁ、あと残り数か月・・・寝付けぬ夜はまだまだ続きそうである・・・。

 

あ、北米に行く前に日本でまずやりたいことがあった!

それは・・・「雪かき東北縦断の旅」である。