命の鎧
パートナーが作ってくれた、麻とからむしのズボン。
予想外に広がった、午前中の晴空。
その貴重な一時を逃さぬよう、洗濯。
冬の空から降り注ぐ、温かい陽のひかり。
地を覆う一面の雪がそれを跳ね返し、世界は強烈にひかり輝いた。
地に落ちた小さな種に命を吹き込み、大木へと育て上げてしまうひかり。
全ての命の源であるひかり。
そのひかりを思う存分吸い込んだ、天然素材手作りズボン。
どんなに高価なズボンよりも、これほど履いていて心地いいものない。
これを身に付ければ、日々に一層力がこもり、ひかり輝く活力が生まれ、僕の命を底から高めてくれる。
ものすごい鎧である。
ズボンが乾いた後に空は雲に覆われ、雨と雪が再び世界を包み込んだ。
陽に寄り添って、天の気分のままに流れる生活ほど心地いいものはない。
一時の陽のひかりに感謝し、それを存分に使わせて頂いた。
荒野のオオカミ
命の授かり物
この日、僕らは山の神々から、大きく逞しく強く、そして尊い、2つのシシの命を授かった。
昭夫さんは車をとりに行き、僕は森の中で待つ。
杉の枯れ葉、枯れ木を集め、火をおこした。
徐々に炎が力を増していった。
燃える香りが漂い、パチパチとはぜる音が、雪の森の中に響き渡る。
辺りに温もりがひろがり、手をあてると、冷えきった指先に生気がもどってきた。
彼らの命が僕の中に入ってきた。
炎を眺めながら、さまざまなものが内で渦巻いた。
雪の舞う森のなかで灯る小さな炎は、心も暖めてくれた。
長い時間をかけて生きてきた山の命を、一瞬で燃やす炎。
その炎を、多くの命を宿し、僕らは次を生きて行かねばならい。
焚き火、それは山からの授かった命。
薪
岩と松の呼び声
雪のちらつく峠を越え、沢沿いに車を走らせていると、大きな岩の上に座る、松の大木と出会った。
厚い雲に覆われる空に、薄暗く、寒々とした空気、冬の荒涼とした風景のなかで、その2つは異質な存在感を放ちながらじっとそこにいた。
土の無い岩の上に根をおろし、長い年月、命を燃やし続ける。
その中に宿る、命の強さに心を打たれた、
暫くの間、僕らはその場に引き留められた。
去り際、缶やらビニール袋のゴミが辺りに落ちているのが目についた。
こんな素晴らしい場に、こんな大きな命が生きる場で、何も感じず、平気でゴミを捨てていってしまった人達がいる。
彼らの暗く寂しい心と、その心が染み込んだゴミとが、この場の力を壊していた。
岩に木は動かず、ゴミを拾うことも動かすことも出来ない。
ただただ、待つしかない。
彼らに何故この場に引き留められたのか、彼らが僕らに何をしてほしかったのか、その理由の1つがそれだったのだろう。
会津のフリーペーパー‘’会津嶺‘’
以前僕が書いた詞が、会津のフリーペーパー‘’会津嶺‘’12月号に載りました!!
やったー!
Facebook等でちまちま発信するよりも、断然多くの方の目に留まることでしょう。
この短い詞を読んで、たった一人でも多くの人が、地球という僕らの星に意識を向けて、少しでも自らの生き方を見直して、心を、命というものを思って大切にしてくれたならめちゃめちゃ幸せで、動物も魚も虫も草木も大地も森も海も川も空も風も、地球は大喜びです!!
毎日毎日違和感なく使っている洗剤やありとあらゆる薬品類、物を買う度に付いてくるゴミ、毎日食べている食物、テレビに自動販売機…皆だれでも簡単に普段の生活のなかで、自分自身の為、家族や友達、大切な人達の為、他の国や地で暮らす人々の為、他の生き物達の為、この星の為に出来ることは限りになくあります!
そんな思いと意識を思い切り注ぎ込んで書いた詞です。
地球の為にこれからもめちゃめちゃ生きていきます!
皆、特に同世代の皆も一緒に力合わせて生きていこう!